ノルウェー－ハルデン刑務所
最高クラスのセキュリティをもった刑務所として殺人や性犯罪など危険犯罪をおかした受刑者たちが収容されています。強い監視を必要とする受刑者は特別なエリアに隔離されるものの、多くの受刑者たちは自由度の高い独房に収容されています。ハルデン刑務所には従来の刑務所にあるような有刺鉄線、電気柵、監視塔などはありません。その代わりあるのはデザイナーズ家具に、TV、キチネットや独立したトイレ。所内の食料品店で食材を購入し自分で調理することができたり、様々な更生プログラムも用意されており、受刑者たちはなるべく部屋の外で過ごすことが推奨されています。受刑者たちが人間らしく生活ができる刑務所として高い評価を受けている一方で、受刑者の生活は「普通の生活」と同じであるべきではないという意見があるのも事実です。
スウェーデン－ソレントゥナ刑務所
もう一つの北欧にある人間的な刑期が過ごせる刑務所はスウェーデンのソレントゥナ刑務所。スウェーデンの犯罪者の減少によりすでに閉所していますが、囚人のスムーズな社会復帰をめざし、大きな成果を上げた刑務所として知られています。他の北欧諸国にある刑務所と同様、受刑者たちは自炊をし、1日の大部分テレビを観て過ごしたり、ジムでウェイトトレーニングをして刑期を過ごしました。職員も受刑者に対して「ごく普通の人間」として待遇しました。犯罪者であっても「ひとりの人間」として扱うことで受刑者たちの心根が自然と変わり彼らの更生につながりました。この刑務所の受刑者たちの再犯罪率の低さが、それを裏付けしています。Home
