野菜畑の手入れをしたその日
サラとジュリアはその日、庭にある小さな野菜畑の手入れをしました。土を入れ替え、新しい種を植えて、すべての仕事道具を片付けたら庭はピカピカに。きれいになった庭とともにジュリアの写真を撮ろうと、サラはカメラを手にして娘にポーズをとらせます。サラはジュリアが芝の上で膝をついている様子を撮るのがいいと考え、娘に「膝をついて!」と呼びかけました。ジュリアが叫び声をあげたのはそんなポーズをとらせた瞬間のことでした。ジュリアは芝の中にある何かで膝を強く打ったのです。
芝生に何があるのか突き止める
娘の反応を見て、サラは怖くなりました。自宅の庭に娘を傷つけるようなものがあるはずがないのに、ひざを痛めてしまった娘。娘が膝立ちをしたその場所に何があるのか確認するため、恐る恐る芝を手で触れてみました。すると間違いなくその場所に何かがある感触がありました。彼女は芝をむしり、土を掘り返してみることにしました。ごろごろとした石が土から出てきましたが、それ以外にも何か冷たい金属のようなものがあることに気付きました。掘り続けるうちに土から先のとがったペンのようなものが見えました。それが何か突き止めるためにサラはさらに土を掘り続けます。サラは無心にそして必死に土を掘り返しました。娘のジュリアはそんな母親をじっと見つめていました。さらに30分、土に覆われて一部しか見えなかったその物体の全容がだんだんと明らかになってきました。それはどうやら跳ね上げ扉か、蓋のようなもののようでした。